結婚相談所での婚活のゴールが成婚退会であることはいうまでもありません。お世話になった担当スタッフから祝福され結婚の実感をかみしめる瞬間には、今までの苦労も吹き飛ぶことでしょう。 ひとつ注意すべきなのは、成婚退会の定義がやや曖昧なことです。自分と交際相手の認識がずれていると、思わぬところでトラブルになりかねません。本記事では、知っているようで知らない「成婚退会」について注意すべきポイントをまとめました。
目次
「成婚退会」の定義を知っておこう
結婚相談所の退会の仕方としては、カップル双方の合意の元におこなう「成婚退会」と、契約が切れて更新しないことによる契約終了退会、何らかの理由によって継続を打ち切る中途退会があります。
もちろん理想は二人そろっての成婚退会であることはいうまでもありません。
何をもって成婚退会とするかは結婚相談所によって微妙に異なります。
交際相手と自分の成婚退会の認識が異なっていると、せっかくの交際に水を差すことになりかねません。
成婚への道筋がついたら、成婚退会の意味するところについて相互の認識を確認し、すりあわせる必要があります。
それではさっそく、成婚退会について必ず知っておくべきことをご紹介します。
①成婚退会=入籍ではない
成婚退会には、「この人に決めました。他の人とお見合いするつもりはないので、二人そろって退会します」という意義があります。
結婚が決まってからも結婚相談所に籍をおいたままだと、「婚活を続けてもっとよい人を見つけようとしているのではないか?」とお互い疑心暗鬼になりかねません。
結婚相談所を退会することによって、交際相手との結婚の意志を明確に表明することができます。
入籍や婚約をしたら成婚退会とみなされるのはいうまでもありません。
とはいえ結婚相談所での交際期間は原則3か月、最大6か月です。
この短い期間内に入籍までこぎつけるのは、現実にはなかなか難しいでしょう。
一般的には、婚約や結納、両家顔合わせまでは進んでいなくとも、結婚を前提に交際するということで双方の意思が一致すれば成婚退会が成立するといえます。
②成婚退会は二人の意思の一致が不可欠
いま付き合っている相手とぜひとも結婚したいと思っており、「私はあなた一筋です」と自分の真剣度を伝えるつもりで勝手に退会しても成婚退会とはみなされません。
相手の意思を確認せず一方的に退会しても、お相手があなたの後を追って退会してくれる保証はどこにもないということはくれぐれも忘れないように。
あなたが退会するのは自由ですが、退会後に今までの交際相手と付き合いを続けることは規約上できないので注意してください。
独りよがりで退会したあとにお相手と破局してしまったら、また入会し直すハメになります。
成婚退会は一方的にするものではなく、「結婚しようね」というお互いの意思が一致していることが大前提だということはしっかり頭に入れておいてくださいね。
③結婚の意思がなくても成婚と見なされるケースもある
お互い結婚に対し前向きな形で退会するのが成婚退会の王道です。
ただし、必ずしもポジティブな意味合いでの成婚退会ばかりではないということに注意してください。
結婚相談所によっては、
- 宿泊を伴う旅行をした
- 同棲を始めた
- 婚前交渉をした
- 同じ相手との交際が6か月を超えた
場合に、必ずしも結婚の意思がなくても成婚として退会させられることがあります。
身体の関係をもったら成婚退会にされると考えればよいでしょう。
大人同士の付き合いなのだから、婚前交渉も当たり前では?と思う方も多いことでしょう。
最近は女性でも、結婚前に身体の相性を確かめておきたいという方も増えてきています。
成婚退会までプラトニックな関係でいるカップルのほうが現実には少数派かもしれません。
しかし、性交渉には妊娠や性病の感染など様々なリスクがあります。
トラブルを防止するという意味でも、結婚相談所としては少なくとも建前上は婚前交渉を禁止せざるを得ない事情があります。
「お二人の合意があればご自由にどうぞ。ただし、何があっても結婚相談所としては関知しません」というのが結婚相談所のスタンスなのです。
プライベートな事柄が結婚相談所にバレるはずはないと高をくくってはいけません。
お相手との交際がうまくいっているうちはよくても、破談になった場合などにトラブルが表面化するおそれがあります。
お相手が「婚前交渉しました」と結婚相談所に申告すれば、イヤでも成婚退会せざるを得なくなります。
婚前交渉のリスクはくれぐれも忘れないようにしましょう。
④成婚料について必ず登録前に確認する
結婚相談所によっては、成婚退会時に成婚料という形で所定の料金を払わなければならないこともあります。
成婚料の設定金額は相談所によって異なり、安くて数万円、高いところでは数十万円にもなります。
結婚相談所もビジネスなので、会員からの成婚料は大事な収入源です。
成婚料が高いところは、それだけ熱心に会員の婚活をサポートしてくれるとも考えられます。
注意しなければならないのは、いちど支払った成婚料は破談になった場合も返還されないことがあるという点です。
成婚料の返還については結婚相談所によってポリシーが異なるので、登録前に必ず確認しておいてください。
幸せいっぱいな成婚退会をめざそう
いかがでしたか?
たった3か月ないし6か月で結婚を決めて成婚退会するのは難しいのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
短期間で結婚への意志を固めるには、交際期間の密度をどれだけ高められるかにかかっているといえます。
相手と真剣に向き合い、充実した交際をして、幸せな成婚退会を果たしてくださいね。